ハンニバル と言えば、アンソニー・ホプキンスの顔が浮かび上がる。これまで公開になった映画のハンニバル博士が生まれるまで・・・・を描いたもの。脚本に原作者のトマス・ハリスが関わったらしい。
ハンニバル・レクター博士の時間を軸にすれば、作品は
ハンニバル・ライジング
レット・ドラゴン
羊たちの沈黙
ハンニバル
という並びになるが、実際の公開時期はその順ではないので注意。
ハンニバルを演じたギャスパー・ウリエルを見ていると、MONSTER(滝沢直樹 画)のヨハンを想起させる。ハンニバルが人食いの狂気なる殺人者に変遷していくその過程も、ある意味ヨハンの変遷にだぶる。戦争という「狂気」が起こす悲劇なのだろうか。
そして、日本人が知らない戦争を見た気がした。日本は島国で、第2次世界大戦ですらその囲む「海」に守られていた感がある。もちろん戦禍の地となった沖縄はあるわけだけど。
国境が存在する地続きのヨーロッパでの戦争は、わたしたち日本人が知る戦争とはまったく違うのではないか?という疑問をおぼえた。そして知らない戦争という恐怖がひたひたと足元に忍び寄ってくるような感覚になった。
原作を読んでいないけれど、もしかしたら「MONSTER」と同様に、多数のサイドストーリーの盛り込まれた作品なのかもしれない。
最後にCASTのテロップが流れても、かすかなひんやりした恐怖感が背中に残る作品でした。
『レッド・ドラゴン』がはずハズレだったと思うものの、作品の製作順にシリーズを見てきたmomoとぢろさんにとって、この手のホラー(というべきか)・ミステリー(というべきか)は、ある意味「静かな恐怖」が「狂気」に変貌する瞬間を見た気がした。
原作も読んでみようかな・・・